CASE STUDYビジネスでの利用事例

UDing

リコージャパン株式会社

カラーの出力機・サービスを提供する企業の責務として

UDing

事務機器で初めてCUD認証を取得

複合機やレーザープリンター、デジタルカメラなど、色彩とかかわりの深い機器類を手がける株式会社リコー。「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」の三愛精神を創業の精神に据え、さまざまな領域でCSR活動に力を注いでいます。  そんな同社が、カラーUDに取り組み始めたのは2004年ごろ。当時、企業施策として「カラー化」を推し進める中で、あるお客さまから「スタートランプの色が、オレンジから緑色に変わったかのがわからない」という声が寄せられたことがきっかけでした。その後、岡部正隆教授(東京慈恵会医科大学)のアドバイスを受け、設計・製造段階から「色覚のバリアフリー」を意識するようになった同社は、2006年に発売した複合機「imagio MP C3000/C2500」が、事務機器で初めてCUD認証(※)を取得。さらに、2008年からは、リコーグループのCSR共通テーマとして、全員参加のCUD活動を行い、生産現場などの表示物・掲示物をはじめとする「人の安心・安全」にかかわる部分の改善からスタートし、現在では幅広いコミュニケーションツールへ展開しています。また、業界に先駆けてCUDガイドラインを独自に策定するなど、カラーUDへの取り組みを積極的に行っています。

「提案書ライブラリー」のカラーUD化

 「ショッキングでした。『オレンジとグリーンが同じ色に見える』との話は聞いていましたが、その本当の意味を初めて理解しました。」  
「異なる色覚」のシミュレーション画像を初めて見たときの感想をそう語るのは、リコージャパン株式会社の新井直子さん。新井さんが所属するMAソリューションセールスセンタープロポーザルグループでは、さまざまな形で営業社員への支援を行っていますが、その一環として2007年6月に開設したのが「提案書ライブラリー」です。営業社員が、お客さまにプレゼンテーションするための提案書をデータベース化したものですが、それら提案書をカラーUD化する取り組みを展開しています。

MAソリューションセールスセンター
プロポーザルグループの新井直子さん。

「提案書は、不特定多数の人が目にするものです。男性では20人に1人が異なる色覚を持っているわけですから、配慮する必要があります」と、新井さん。現在、東洋インキの「UDingシミュレーター」を使ってシミュレーション画像を生成し、提案書が「異なる色覚」ではどう見えるかの見本をデータベース上で公開しています。毎月4,500件ほどの閲覧数があり、カラーUDへの理解が広がっているとのことです。

「色」を提供する会社が「色」で困らせてはいけない

シミュレーション画像生成時に使っている「UDing」について、新井さんは「無償で提供されているので広くカラーUDを展開する際にとても助かります。」と言います。新井さんの話によると、提案書づくりを個人任せにするとどうしても色数が増え、カラーUD上の問題が出てくる傾向があるとのことです。そうした提案書を「UDing」を使って確認・修正し、カラーUDに配慮したものへと改善していく中で、「誰にとっても見やすい提案書」の整備を進めています。
「リコーの提供価値にとって"色"は重要な要素です。ですから、"色"でお客さまを困らせてはいけません」と新井さん。今後も、営業社員への支援、啓発を通じ、カラーUDを社内に浸透させていく予定です。

広がり続けるカラーUDの取り組み

CUDMS認証の日本第2号を取得した
リコー本社1Fエントランスホール。
カラーUDに配慮したディスプレイがなされている。

複合機「imagio MP C3000/C2500」がCUD認証を取得し、独自のCUDガイドラインを策定するなど、カラーUDに配慮した活動で、業界をリードするリコーグループ。2008年8月には、リコー本社2Fショールーム「Printing Innovation Center」で「CUDMS認証」(※)の日本第1号を取得し、同時に本社1Fエントランスホールで日本第2号を取得するなど、リコーグループのカラーUDの取り組みはさまざまな領域に広がっています。
今後の課題について、新井さんと同じMAソリューションセールスセンターの新野浩明さんは「会社として公式に発信するものへの配慮は、かなり進んできました。でも、個人レベルではまだ伝えきれていない部分もあるので、もう少し時間がかかりそうです」と言います。

MAソリューションセールスセンターの新野浩明さん。

「今後は、例えば『UDing』のようなシミュレーションソフトが、あらかじめパソコンに入っていて、誰もが簡単に試せるようになるのが理想なのかもしれません」と新野さん。製品・サービスのみならず、ビジネスの幅広い領域にカラーUDを浸透させていく意向です。 

UDingを使って生成された提案書のシミュレーション画像。
多くの営業社員が参考にすることで、カラーUDに配慮した提案書づくりが行われている。

※CUD認証:カラーUDに配慮がなされていると認められた製品等を認証する制度。認定は、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が行っている。
※CUDMS認証:カラーUDに配慮がなされていると認められた事業所を認証する制度。正式には、「カラーユニバーサルデザインマネジメントシステム規格(事業所編)」。認定は、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が行っている。

CONTACT

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