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「QUOTATION」がファンタジスタ歌磨呂を編集長に迎えた特別版を刊行!東洋インキとのコラボ・コンテンツも収録!刊行を記念して開催された蜷川実花とのスペシャルトークイベントをレポー

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今、多方面で注目を集めるクリエイター、ファンタジスタ歌磨呂さん。彼を編集長に迎えたクリエイティブマガジン「QUOTATION」の特別版『WHAT'S A FANTASISTA UTAMARO!? by "QUOTATION"』が5月24日に発売されました。その発刊を記念してTSUTAYA TOKYO ROPPONGIにて、ファンタジスタ歌磨呂さんと写真家の蜷川実花さんによるスペシャルトークイベントが行われました。誌面でも対談しているお二人がどんなトークを繰り広げるのか。第一線で活躍するクリエイターによる貴重な対談を観覧するために、会場には多くのお客様が来場しました。

歌磨呂さんにとって、CDジャケットやミュージックビデオなど何かをデザインすることは多くあるものの、編集長として本を作るのは初めての機会。自分自身についての本を作るにあたって最も大切にしたのは、「一緒に関わっている方たちの生の声を載せたい」という気持ちでした。本誌には、過去の仕事のアーカイブだけでなく、歌磨呂さんの企画による豪華対談などを通じて、様々な角度から彼の世界観を垣間見ることができます。

また、「FANTASISTA UTAMARO'S SPECIAL TEXITILE GRAPHICS by Kaleido」というコンテンツの印刷に使用されているのは、東洋インキが独自に開発した広演色プロセスインキ「Kaleido®(カレイド)」。歌磨呂さんは昨年10月、TOKYO DESIGNERS WEEK 2012における東洋インキとのコラボレーションで「Kaleido®」と出会い、その高度な色の再現力が自身の表現に必須と確信。今回は自身のテキスタイルデザイン紹介頁に「Kaleido®」を指定することで、他のインキでは実現不可能な鮮やかな発色による特別なテキスタイルデザインを再現しています。なお、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIのエントランスでは本誌の展示スペースが特設されており、そこに掲示されているパネルやポスターも「Kaleido®」と同じ色域で製作されており、色鮮やかな歌磨呂ワールドが再現されています。会場に足を運んだ際は是非、圧倒的な力を持つ歌麿呂ワールドと画期的なインキだからこそ実現できる印刷クオリティの高さを体感してみて下さい。

トークの内容に戻ると、「記念に10冊も買っちゃいました」と本の発売を喜ぶ歌磨呂さんに対して、ファッションマガジン「M Girl」を年二回発行している蜷川さんは、「最初に私の本が出来た時もすごく嬉しくて、本屋さんに並んでいるのを見て何冊も買ったなと思い出しました。この一冊で歌ちゃんが色んな人に愛されているのが分かる。色んなことをやっているから、その全体像を掴みづらかったのかもしれないけど、自己紹介になっている雑誌だよね」と、自身も対談相手として参加した今回の本を、読み応えのある一冊に仕上がっていると紹介していました。

遠慮なく話す様子から長く交流があったように見える歌磨呂さんと蜷川さんですが、意外なことに知り合ったのは去年の夏。活動する領域は異なるものの、自身のカラーを色濃く出して、垣根を越えた仕事をしているという点で、大きな共通項を持っているお二人は、出会って3分で以前から友達だったかのように意気投合したそうです。「僕はグルーヴ感を作って現場を盛り上げることをなんとなくやってきたけど、実花さんの写真とミュージックビデオの撮影現場に入った時、何十人ものスタッフさんが気持ちよく仕事できる実花さんの空気の作り方に感動したんですよね」と。

現場全体を球体のような質感にする、その独特な雰囲気作りに触れて以来、歌磨呂さんは悩んだ時には蜷川さんに相談して助けられているそう。「楽しくいいものが出来れば一番良いんです。関わった全員が幸せな現場で、それを見る人たちも喜んでくれることを私は目指したいと思っていて。だから、技ではないんですよね」。蜷川さんは、一緒に仕事をする人たちを好きになるという根本的なことが大切だと説きます。

逆に蜷川さんは歌磨呂さんについて、「歌ちゃんは絶対に最後までやりきってくれて、手を抜いてくるとは絶対に思えない。最後の何ミリにこだわれるかが、一流かそれ以下かの僅かな差。写真だったら一歩前に出て撮るとか、フレームの中の1ミリ右か左かのこだわりは、実はすごく大きくて。歌ちゃんを見ていると、そこが良い意味でしつこい」と、絶大な信頼感と安心感を置ける存在であることを語ってくれました。

この日、歌磨呂さんが蜷川さんに聞きたかったのは、彼女が今のポジションを築くためのきっかけになった出来事でした。「木村伊兵衛賞を獲ったとか映画をやったとか色々あるけど、ひたすら一つひとつの仕事を丁寧にやってきただけなんです。フリーランスで仕事をしている限りは、一度の仕事が良くなかったら、あっという間に切られるじゃないですか。それだけフリーで仕事をするのは大変なことで、特に最初の頃は毎回が試験だと思いながらやっていました。もっとこうしておけば良かったっていう失敗はすごく悔しい。思えばあれが転機だったなという作品はあるけど、どの仕事も超真面目にやるしかない」。世界を舞台に活躍するクリエイターの一つひとつの言葉に重みを感じます。

最後に「3年後に何をしているの?」と蜷川さんが投げかけると、歌磨呂さんは「生地のブランドを立ち上げて、海外で発表していこうと思っています。それが広がって、世界を相手にアート活動を始めていこうと思っていますね。この本はそのきっかけになればいいな」と今後の展望を語ってくれたところでトークは終了。カラフルな世界観で世の中を彩り続けるお二人が、どんなものづくりを手掛けていくのか。今後、ますます目が離せません。


WHAT'S A FANTASISTA UTAMARO!? by "QUOTATION"

全国書店・オンラインにて発売
※年二回発行予定
株式会社MATOI PUBLISHING ¥780(tax incl.)

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