INTERVIEWアーティスト・クリエイターズインタビュー

アンドレ・サレヴァ(André)

アーティスト・クリエイターが彩る色彩の世界

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日本でも人気のある〈Kitsuné(キツネ)〉のビジュアル等も手がけるグラフィック・アーティスト、アンドレ・サレヴァ(André)が語る〈色〉とは?

スウェーデンのウプサラという街の生まれと伺いましたが、どのような環境で幼少時代を過ごしたのでしょうか?また、どんなきっかけでアートやグラフィックへの関心を持つようになったのですか?

What was your childhood like in Uppsala? How did you first become interested in art and graphic design?

ウプサラで育つのは、子供にとってのパラダイスに住んでいるみたいだったよ。子供の頃からコミックブックが好きで、それがきっかけでアートやデザインにも興味を持ったね。実は父親も画家だったから、両親に絵を描く事を勧められもしたよ。

Growing up in Uppsala was like living in a paradise for children.
I was always interested in comic books growing up and that started my interest in art and design. Also my father was a painter and both parents encouraged me to draw.

あなたを語る上ではやはり、「MR.A」というキャラクターは外せません。「○」と「×」の目をしたこの印象的なキャラクターは、どのようなイメージから作ろうと考えたのですか?

We can not interview you without asking about MR.A, the iconic, long-legged tag that is recognized worldwide. How did you come up with that character who has a cross and a circle for his eyes?

13歳になる頃にはパリでグラフィティを始めていて、他の人は自分の名前をタグしているだけだったんだけど、もっと親しみやすい何かを描きたくて、それで人々を笑顔にさせるユニバーサルな形でできたキャラクターをつくったんだ。「○」と「×」の目で、前を通るとまるでMR.Aがウィンクしてるみたいに見える様にするのがアイディアだった。

I started doing graffiti in Paris by the time I was 13. Everyone was writing their names and I wanted to do something more accessible. A universal figure drawing they would make people smile. The idea with the cross and circle eye is so Mr. A looks like he is winking at you when you pass by. Like he is in motion.

またあなたの作品群としても有名な「love graffiti」のウェブサイトを見てみると、ストリートに描いたとにかくたくさんのグラフフィティを見ることが出来ます。ピンク、ブルー、イエロー、レッド、オレンジ等、ヴィヴィッドなカラーをメインとした色使いがとても印象的ですが、グラフィティを描く際に使う色は、どのような基準でセレクトするのでしょうか?また、色を使う際、自分の中で決めたルールというようなものはあったりするのですか?

I was looking at your street work on the website, Love Graffiti. Your color palette is really vivid and vibrant. How do you pick colors when you do graffiti? Are there any rules when it comes to picking colors?

いつも明るい色に惹かれるんだ。ポップアートの色使いにね。それと、自分が使う色にファンタジーみたいな印象を持たせたいんだ。あとはコミックブックの色使いもインスピレーションだね。

I've always been drawn to bright colors. The palette of Pop Art. Also, I like my colors to feel like a fantasy. The colors of comic books is also an inspiration.

特に好きな色があれば教えて下さい。また、色に対する感覚は、どのように培われたと感じていますか?

Is there any color that you particularly like? How do you think you developed your color sense?

やっぱりピンクが自分のシグネチャーカラーだと思うね。グラフィティにもピンクは使うし、クラブの内装でもアクセントとして使ってる。

I think pink is the signature color for my work. It appears in my graffiti and as accents in my clubs.

あなたがディレクションを行った"Black Block"は、パリのミュージアム「パレ・ド・トーキョー」内にあるミュージアムショップからスタートし、さらには日本のユナイテッド・アローズにおいても期間限定ショップとして展開されていたりと、日本でもとても話題となりました。黒字にピンクのロゴマークもとても印象的ですが、このプロジェクトでのカラーリングのコンセプトを教えて下さい。

You've been running an in house boutique at the Palais de Tokyo called Black Block. Lots of people went and shopped at the pop-up shop at United Arrows & Sons in Japan in 2011. That pink on black logo makes a very vivid impression, what is the concept of color in this Black Block project?

黒が店のコンセプトだね。黒地にピンクは、はっきりとコントラストがでるからいいと思うんだ。

Black is the concept of the store. I think works well in contrast.

また日本でも人気のクラブ "Le Baron de paris" のプロデュースもあなたの代表的な仕事の1つであり、壁に描かれたグラフィックやVIP ROOMの空間デザイン、そしてウェブサイトまでも含めて、まさにあなたの世界観が大きく反映されていると感じます。あのようなスタイリッシュなクラブをプロデュースする上で、インテリアから照明等も含めて、「色」で気に掛けたことは何だったでしょうか?

You are also known as a designer/co-owner of Le Baron de Paris. When producing/designing for such stylish night clubs like Le Baron, what was the most important thing to keep in mind regarding the colors you used?

クラブという場所を、人が来て何かをクリエイトできる、ソーシャルアートプロジェクトの様にしたかったんだ。赤とか、シャイニーな黒とピンクみたいな色を使って、その中にいる人たちが居心地がいいと感じられる空間にしたかった。

I want my clubs to feel like a social art project. Where people can come and create. I used colors like red and shiny black and pink neons to make feel people good and comfortable in the spaces.

パリを拠点とするクリエイター・チーム、「Kitsuné」とのコラボレーションも長く続けられていますが、既にvol.3までリリースされたコンピレーション・アルバム " Kitsuné Parisien" においても、あなたのアートワークを見ることが出来ます。フランス国旗を思わせるような色使いや、ピンクと水色のコンビネーションも素敵なデザインですが、この時の色使いやデザインのコンセプトはどのようなものだったのですか?

You've been collaborating with Kitsuné for quite a long time. We can see your artwork in the series of compilation album called " Kitsuné Parisien". What is the concept of design/color for this series? I really liked the Tricolore colors and also the combination of pink and light blue.

Kitsunéは自分の家族みたいな存在だね。Gildasは親友だし、一緒に仕事するのも大好きだよ。僕らふたりともフランス人だから、アルバムでも赤、白、青のトリコロールカラーを使いはじめたんだ。

Kitsuné is part of my family. Gildas is my best friend and I love to work with him. We're both French so the compilation albums started using the colors of the French Flag (reds, whites, and blues).

その他にも、パリで「Hotel Amour」もプロデュースされたりと、仕事は多岐に渡りますが、様々な分野のプロジェクトをプランニングする上で、「色」というものの重要性をどのように感じていますか?

As well as night clubs and boutiques, you also own a hotel called "Hotel Amour". You have so many business going on, what's the importance of the color/color palette when planning and designing for projects?

一貫したスタイルをつくりだすために、ピンク、黒、水色っていう決まった色を使ってアートワークをつくって、そのカラーパレットでインテリアもつくったんだ。

I used certain signature colors - pinks, black, light blues in both my artwork and translate this signature into the interiors to create a consistent style.

近い将来 " Kitsuné Club Night" での来日も噂されていますが、今後、来日の予定はありますか?またこれからの活動予定や新たなプロジェクトがあれば、是非詳しく教えて下さい。

We hear you might be coming to Japan for " Kitsuné Club Night"? Are you planning to come here anytime soon? What's your plan for this year? Is there any new project coming up? If so tell us about them.

そうだね、GildasにはDJをしてって頼まれてるよ。8月の終わりには、東京駅であるルイヴィトンのイベントの為に日本に行く予定で、9月3日からはKitsunéと一緒にアートショーも行うよ。

Yes, Gildas asked me to come DJ for him. I will also be in Japan at the end of August for an event with Louis Vuitton at Tokyo Station. I also have an art show with Kitsuné in their Tokyo space on September 3rd.

最後に、あなたはスウェーデンで生まれ育ち、今となってはパリやニューヨーク、そして東京と、世界各国を旅されていると思うのですが、それぞれの街から感じる何か特別な印象というものはありますか?また、それぞれの都市を「色」でイメージしてみると、どのようなことが思い浮かびますか?

You were born in Sweden, and now you are going back and forth between Paris and NY, and also traveling all over the world including Tokyo. What do you think of each place?(Sweden, NY,Paris and Tokyo) Do they all have different vibes? If you were to compare those 4 places to colors, what colors would they be?

それぞれの街に違った良さがあるよね。色でイメージすると、スウェーデンは青と黄色、ニューヨークとパリは赤、白、青、東京は白と赤だね。

I love all these places for different reasons. If those places were colors - Sweden is blue and yellow NY is red, white and blue Paris is red white and blue Tokyo is white and red.

ありがとうございました。

Thank you very much.


プロフィール

アンドレ・サレヴァ(André) / グラフィック・デザイナー

9月4日 (水)~10月3日(木)、Maison Kitsune東京にて、Andre(アンドレ)による、ストリートアートのエキシビションが東洋インキ特別協力のもと、開催決定!

詳細はこちら
www.kitsune.fr/journal/

アンドレ・サレヴァ、またの名をムッシュ・アンドレもしくはムッシュAとして知られるフランス人のグラフィティ・アーティスト。ポルトガル人の両親を持ち、スウェーデンのウプサラで生まれ、幼少期から現在までパリ在住である。その彼は1985年からグラフィティをはじめ、90年代後半にはムッシュAとして早くも評判となる。山高帽を被り、大きな笑顔、長い足それに片方がウィンク、もう片方が大きく見開いたコミック的キャラクターがパリのストリート至る所でみられることとなった。パリの初期グラフィティシーンの主要メンバーであるInvaderやZevsとともに彼はバンスキーのストリート・アート映画「Exit through the Giftshop」に出演し、彼の傑出した詩的で楽しげなスタイルと独特なピンク色使いで、彼が2000年に描いたラブ・グラフィティシリーズなど、彼は瞬く間に認知されることとなり、そこから更にウォール・ペイントや彫刻にまで手がけるようになった。

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