PRODUCTS色で伝える東洋インキプロダクト

PRODUCTS 01カレイド

RGBのイメージをそのままに。
広演色印刷を実現する

04Kaleidoの色を活かす色調補正のコツ

POINTB目の青に透明感を、ピンクをあざやかに

目の青とハイライト部のマゼンタのハートを調整して目立たせます。ここではマスクを塗る手間を最小にするため、「特定色域の選択」を使ってみましょう。

01特性色域の選択で狙った色だけを補正

「特定色域の選択」という調整レイヤーも、前ページの「色相・彩度」と同じように指定色に対してのみ作用する調整レイヤーです。「色相・彩度」ほどの柔軟さはありませんが、調整スライダが「色相・彩度」はHSBなのに対し、「特定色域の選択」ではCMYKとなっていて、「シアンを抜く」「反対色を抜く・足す」など要求が明確な場合、直感的に操作できる特徴があります。RGBモードで操作した場合、「シアン」「マゼンタ」などのスライダの数値は変換設定のCMYKプロファイルとは関係なくRGBの組みあわせになり、量はHSBの数値になります。実際にCMYKに変換したときの数値は、変換先のCMYKプロファイルに依存するので注意しましょう

調整する値を「相対値」と「絶対値」とで使い分けたいので、「特定色域の選択」調整レイヤーを2つ使います。目の青は、シアン系を「相対値」で左図のように調整。イエローも少し抜いて濁りを取っています。「相対値」での調整はディティールを残しやすく、無理がありません。ハートのハイライトは特色刷りのノセのようにしたいので、「絶対値」を使ってマゼンタを上げ、ブラックで明度を調整しています。また、同じ調整レイヤーで白色系を選択し、ハイライトのかぶりを抑えるようにしています

02必要なところだけを大まかにマスク

①で設定した内容を、部分的に適用させるためにマスクをつくりましょう。Photoshop初期設定では調整レイヤーには自動的にレイヤーマスクが追加されています。そのままでは画像全体に影響するので、レイヤーマスクを選択してcommand+Iキーでレイヤーマスクを反転させます。このとき、単に黒で塗りつぶしただけだと画像の外側はまだ白なので、後で画像サイズを拡大したりマスクを移動させたりしたときに画面端から白が出てきてしまいます。マスク反転は「大きな白い(黒い)フィルム」に持ち替える、と考え、ペイントする大きさに応じて切り替えましょう

効果をかけたい部分のマスクを、適当にぼかしたブラシを使って白で塗って外していきます。
「特定色域の選択」でシアン系・マゼンタ系、と対象を限定しているため、大きくはみ出して塗ってもシアン系・マゼンタ系だけにしか影響しません。ざっくりと塗ってしまって大丈夫です。このように、「特定色域の選択」や「色相・彩度」のような色を指定して調整する色調補正は、うまく使うとマスクの手間を大幅に減らすことができます

作成したマスクは整理のためにグループにしておきます

やり過ぎない程度にハートを強く、シアンの彩度を上げました。

特定色域の選択/絶対値と相対値の違い

「特定色域の選択」オプションの「相対値」「絶対値」をうまく使い分けられるようになると、この色調補正の使用範囲が一気に拡がります。左の例は、左からシアン成分入りの赤(①)、シアン成分なしのレッド(②R255/G0/B0)と補正画像(③)です。レッド系にシアンを+100%して違いを見てみましょう

相対値ではレッド中のシアン成分に作用します。
シアン成分のないR255のグラデーション②は変化しませんが、シアン成分が入っているグラデーション①は、元々あるシアン成分がその量に応じて増えていきます。彩度の低い色への影響が大きいため、彩度の高い色を保存して肌のシャドウ部の色味を調整するなど比較的穏やかな調整に向きます

絶対値は、指定したレッド成分にそのままシアンをプラスします。②のR255のレッドは反対色のシアンが等量プラスされて黒になります。①の濁った赤は、②のR255のレッドからは遠い色なのであまり変わりません。数値変化はHSBを基準にプラスマイナスされています。色を別の色に置き換えたり、青空を全体にあざやかにするなど思い切った調整に向きます

レイヤーマスクの色を設定しよう

「レイヤーマスク表示オプション」では、「クイックマスクオプション」とは別に色を設定することができます

レイヤーマスクを選択した状態で、shift+¥キー(キーボードによってはcommand+shift+¥)を押すとレイヤーマスクがクイックマスクのように色のついた状態で重ねて表示されます。このレイヤーマスク表示は、クイックマスクとは違う色で表示できます。チャンネルパレットのレイヤーマスクをダブルクリックすると「レイヤーマスク表示オプション」が開き、色と透明度を変更できます。ここで、編集する画像の色との違いがわかりやすい色に変更しておきましょう。また塗り残しの確認のために不透明度を100%にして、画像が透けないか確認するとよいでしょう。クイックマスクと違い、編集結果が直接レイヤーマスクに反映されるため、チャンネルに一度保存したり、マスクを新しく塗り直したりといった手間が減りすばやい操作ができるようになります

  • 色調補正、その前におさえておきたいこと
  • 色調補正の結果
  • POINT A 花の色をあざやかに
  • POINT B 目の青に透明感を、ピンクをあざやかに
  • POINT C 肌と髪色を調整
  • POINT D 空の段差なく、あざやかに

※この内容は、『+DESIGNING 』2014年5月号(vol.32)に掲載されています。
http://www.plus-designing.jp/pd/pd36/pd36.html

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