PRODUCTS色で伝える東洋インキプロダクト

PRODUCTS 01カレイド

RGBのイメージをそのままに。
広演色印刷を実現する

04Kaleidoの色を活かす色調補正のコツ

POINTD空を段差なく、あざやかに

Vividプロファイルそのままでは、空のタッチが強調されすぎて一部段差があるように見えていました。これは「Kaleido V5」への変換方法のうち、「マッチング方法」で選択した「相対的な色域を維持」の特徴である階調の破綻が目立ってしまったためです(前記を参照)。
今回は全体の作業量、変換後の印象、また本項目のようなグラデーションへの悪影響をそれぞれ天秤にかけたうえで、比較的彩度を保てる「相対的な色域を維持」で変換すると決めて作業します。色域外との境目で目立ちやすいので、あらかじめ「表示」メニューから「色域外警告」を表示させ、破綻がおきそうな部分を把握しておきましょう。

01色の段差を確認できるように準備をする

RGBモードのままCMYKカラーを確認できるようにします。情報パレットのスポイトをクリックして「校正カラー」を選ぶと、「カスタム校正設定」の設定にあわせたCMYK値を確認できます

「表示」→「色域外警告」(灰色部分)を重ねると、ちょうど境目に段差ができていることがわかります。「知覚的」ではCMYK値の差は、彩度は落ちていますがなだらかになっています。一方「相対的な色域を維持」では彩度は高いのですが、境目部分でマゼンタが0%からいきなり3%になっています。もともとシアンからブルーへのグラデとして描かれているためマゼンタは入ってくるのですが、境目にあるために、また印刷では3%の網は唐突に濃くなるため強調されて特に目立ってしまいました。この段差を目立たなくし、全体にさらに鮮やかに補正していきます

02「特定色域の選択」調整レイヤーにマスクを作成

3%のマゼンタを薄くすれば段差は消え、残ったシアンでタッチも残せます。RGBモードでCMYK数値をある程度直感的にコントロールするため、「特定色域の選択」調整レイヤーを使います。調整レイヤーのマスクを反転し、大きなブラシでざっくりと段差が起きそうな空部分を白で塗ってマスクを外していきます

03「色域外」マスクを合成

「特定色域の選択」は指定色以外に影響を及ぼしませんが、ここではもう少しだけ厳密なマスクをつくってみましょう。

「特定色域の選択」調整レイヤーのマスクが選択された状態で、「選択範囲」メニュー→「色域指定」を選ぶか、画像内で右クリックして「色域指定」を選択します

「色域外」を選択し、「階調の反転」にチェックを入れてOKします。これで、先ほどざっくり塗ったマスクに色域外部分が追加され、目標の色域内部分(マゼンタ3%部)と雲部分が残ります

さらにもう一度「色域指定」を使います。「階調の反転」にチェックを入れ、今度は「ハイライト」を選択し、許容量と範囲を設定して雲部分をマスクするように調整します

かんたんな操作で空の色域外部分以外をマスクできました。レイヤーマスクが選択された状態ならば、チャンネル合成の手間がありません。一見複雑ですが色域外は空以外にも雲や肌部、花などにもあるため、こうして合成していくのが近道です。このままでは少しエッジが堅いのでマスクをぼかしておきましょう

マスク範囲にあるシアン系からマゼンタを少しだけ抜きます。色味を見て、シアン系も少し足します。マスク範囲が新たな段差にならないように注意しましょう。またRGBモードで使う「特定色域の選択」のCMYK値は変換後の数値とはリンクしていないことに注意してください。これで、空の段差をならすことができました。

さらにトーンカーブ調整レイヤーを追加して、空の彩度を上げます。トーンカーブを使うため、マスクはある程度厳密に取る必要があります。これまで説明した手法を駆使して空部分のみを選択してみましょう。マゼンタカーブを下げて全体にシアンを増やし、グリーンを少し持ち上げてマゼンタをほんの少し減らし、ブルーのハイライト部を増やしました。これで空の彩度が上がり、あざやかになりました

「色相・彩度」をつかった特定色の調整

「色相・彩度」調整レイヤーだけで比較的かんたんに特定色を調整する方法を紹介します。おおよその手順としては、一時的に極端な色味に変更することで、補正を作用させる色相を検出し、そののち、その範囲に対して調整を加えていきます。まず、パネルにある「ターゲット調整ツール」を選択し、画像内の調整したい部分をcommandキーを押しながらクリックし、そのまま左右にドラッグして、“最も目立って違和感のある色調”になるように色相を変更します(普通にクリック+ドラッグでは彩度が変わります。さらに目立たせるために、彩度も最大にしましょう)

指定色域の色が極端に変わって、画像はこのようになってしまいました。ここで、「色相・彩度」調整レイヤーのスライダを変更して、できるだけ必要な部分だけが色が変わるようにしていきます

どうしても目標以外が外れない場合は、「色相・彩度」にマスクをかけ、補正したい部分の色が、極端に変わっている状態になるまで調整します

ここまで色を分離できれば、あとは色相と彩度を0に戻して、あらためて調整するだけです。この方法はかんたんなのですが、再調整の際新たにマスクしなければならないこともあります。マスクを塗る手間を比較して、いろいろな方法を試しましょう

  • 色調補正、その前におさえておきたいこと
  • 色調補正の結果
  • POINT A 花の色をあざやかに
  • POINT B 目の青に透明感を、ピンクをあざやかに
  • POINT C 肌と髪色を調整
  • POINT D 空の段差なく、あざやかに

※この内容は、『+DESIGNING 』2014年5月号(vol.32)に掲載されています。
http://www.plus-designing.jp/pd/pd36/pd36.html

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