PRODUCTS色で伝える東洋インキプロダクト

PRODUCTS 01カレイド

RGBのイメージをそのままに。
広演色印刷を実現する

07Kaleido 3C+グリーンでさらにあざやかな色表現を

もっと! カレイド3C!
4Cで低コスト&ハイクオリティを目指す

一般的なオフセット印刷機が同時に印刷できる色数はCMYKの4色。ほかの色インキを足そうとすると、印刷機を何回も通してやるか、5色以上を一度に印刷できる機械が必要でした。
もしCMY3色のみで質のいいカラーを表現できれば、いろいろな色のインキをプラスして、低コストで印刷できるのでは……? カレイドインキはこんな願望にも答えてくれます。
通常のインキでは、3Cのみでの表現にはかなり制限がありました。普通に印刷すると3色で表現する「黒」に色味がついてしまうため、それなりにふつうに見えるようにするには単純分解では難しく、経験を持った技術者が調整しなければいけません。
この作業が、カレイドインキの特性と、東洋インキから生まれた「カレイド3Cプロファイル」でかんたんに実現できるようになりました。
『+DESIGNING』2014年11月号(vol.38)の「KaleidoLab.」では、このプロファイルを使い、3Cで表現した写真に「プラス1色」として銀を加えました。インキ特性と専用プロファイルにより手間いらずでバランスのいいCMY画像になり、銀のみでなく色味を足したメタリックカラーをとても簡単に、しかも4Cのみで表現できました。

『+DESIGNING』Vol.38で実験した、Kaleido 3C+銀表現。CMYのみでカラーをしっかり表現し、墨(K)の代わりに使ったシルバーの上にCMYを軽く乗せることでメタリックカラーを表現しました。こんなリッチな表現を簡単に、5色印刷機や追加印刷を行なわずにできる可能性があります。

* Kaleido 3CおよびKaleido 3C+特色の分解にはChiarossier TMソリューションの技術を使用しています。
Chiarossier TMは東洋インキSCホールディングス株式会社の登録商標です。

プラス1色を画像のクオリティアップに使う

今回はこの「プラス1色」をもう少し踏み込んで実験してみましょう。
テーマは「カラー画像を構成する色を足したらどうなるのか?」です。
前回のCMY+銀インキは、追加の銀は画像自体の色域を拡げるものではなく、いわば特殊効果としてデザインに寄与するものでした。
今回行なうのは、CMYに1色をプラスして、たとえば画像内の支配的な色をあざやかに再現するような色を足したらどうなるんだろう、どんな風に使えるんだろう? という検証です。
実はこの疑問、試してみるにはかなり高いハードルがあります。色域を拡げるための「補色」として特色を使うことはよく行なわれていますが、そのレタッチや色分解には、非常に高いスキルと経験が必要となります。フォトショップ上での正確なシミュレーション表示もなかなかできません。よいものを仕上げるには本機校正が何度も必要な案件になってしまいます。
それでは気軽に試すことはできません。やはり補正のベースとなる程度にまでは、カラープロファイルを使って色分解しておきたい……そこで、この特集のため特別に、CMY+蛍光グリーンのカラープロファイルを東洋インキさんからご提供いただきました。
今回はこのプロファイルと、以前使用した3C専用プロファイル両方を使って、「特殊効果」的な使いかたも試しつつ、蛍光グリーンによるビビッドな表現にも挑戦します。

Kaleido 3C+特色、という使いかた

写真のカラーはCMYにまかせ、残り1色をデザイン要素として使います。右ページ写真では、CMYと銀のK版をうまく組みあわせることでメタリックカラーを表現しています。銀の場合は薄く色を重ねることでよい効果を得られます。
今回は蛍光グリーンを使った、3C+特色を試してみました。
蛍光グリーンは銀よりも弱い色なので、色を乗せるよりも単色ベタになるように使うとよいようです。

CMY
K(銀インキ)

「色域を拡げる」とは?

もともと通常インキよりも広い色域を持ったKaleidoインキですが、より彩度の高いインキをプラスして、さらにそのインキの方向に彩度を高めることはできないか、という試みです。彩度の高いインキを足して全体の色域を拡げる考えかたは、CMYKにオレンジとグリーンを足す6色印刷のPANTONEのヘキサクロームなどで古くから方法が確立されています。
4色印刷の普通の印刷機でどこまで手軽にできるのか、今回は緑色が支配的な画像を用い、おもしろさを狙って蛍光グリーンで試してみました

Kaleido 3Cの「黒」がより良いのは?

Kaleidoインキは、通常のCMYKインキとは当然ですが各インキの発色が違います。特にマゼンタとシアンで顕著に違います。通常インキには「濁り」があり、特にマゼンタ、シアンは理想的な発色をしていません。
これに対しKaleidoインキは、より良い顔料を選択し発色を改善しています。このためインキどうしを重ねあわせた二次色、三次色の発色もあざやかになります。
もうひとつの理由はインキの「乗り」です。普通のインキはCMY 各100%、計300%になると、それまで等量では赤に転んでいた発色が緑っぽくなります。これはインキのブランドや印刷条件で大きく変動しますが、Kaleidoインキは比較的安定した、あまり色が転ばない黒を得られます。

3Cと4Cの違いは?

4C Kaleidoプロファイルを使って分解したものと、3C Kaleidoプロファイルを使って分解したものを比べてみましょう。3Cではブラック版は真っ白です。黒が多く使われていた赤い人形を見ると、墨版の代わりにシアンで濃淡をつけていることがわかります。全体に少し浅くなりますが、比較しなければ見劣りはしません。

使用しないK版に蛍光グリーンを割りあてる

実際にカレイド3Cと、カレイド3C+蛍光グリーンのサンプルを見てみましょう。サンプル画像のカレイド3Cは、3C専用プロファイルを使ってRGBをそのまま変換したものです。3C+グリーンは、プロファイル分解後CMYK+Gの5版になっているものをチャンネル編集しています。
こうしてCMYKのKにグリーンを置き換えると、フォトショップ上では真っ黒な画像に見えます。

日光下で見てみよう!

蛍光グリーンを使っています。より蛍光を感じるために、紫外線の多い環境で見てみましょう。蛍光灯よりも太陽光で観察すると、蛍光感を強く感じます。
ブラックライトなどで照らしてみて、どの部分が蛍光グリーンになっているのか確かめてみるとおもしろいでしょう。

Kaleido 3C & Green ─ Print Sample

写真• 若月房恵
写真• 若月房恵

※この内容は、『+DESIGNING 』2015年3月28日発売 (vol.39)に掲載されています。
http://www.plus-designing.jp/pd/pd39/pd39.html

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