PRODUCTS色で伝える東洋インキプロダクト

PRODUCTS 01カレイド

RGBのイメージをそのままに。
広演色印刷を実現する

10オレンジ&グリーンで色域を拡張新しいソリューションKaleido Plus

4色でも、6色でも。色域を選べるKaleido Plus

Kaleido 3Cプロファイルで新たな表現を目指す」の記事では、カレイドインキの特性を生かし、CMYの三色のみでカラーを表現するKaleido 3Cの実験を行ないました。これはCMYのみでフルカラー表現ができるので、あまったKを特色に置き換えることで、多様な印刷表現を実現できる、というものです。

特色ではなく、「色再現域」としての色域を滑らかに連続して拡張し、よりあざやかなカラーを表現するには、インキ自体の組成を変えたり、スクリーニングの方法を変えたり……といった方法もありますが、さらに大きく抜本的に色域を拡げるには、印刷色を追加する方法が最も効果的です。カレイドインキは、インキ自体の組成を変えて、通常インキよりも彩度を高めたものですが、これに「Kaleido Orange」と同「Green」をプロセスカラーの要素として加えました。これがいま開発中のKaleido Plusです。通常のカラーに特色を足すのではなく、追加カラーを色域拡張のための要素と見なすことで、非常に滑らかなトーンの繋がりが実現しました。

さらにCMYKOGの6色だけでなく、CMY+オレンジまたはグリーンを選択して使う4色印刷でも同じ特徴を生かした表現が可能です。つまり、一般に最も普及しているオフセット4色印刷機で、Kaleido Plusを刷れるのです。私たちユーザ側から見れば「かなり特殊」な印刷が、「ちょっといいふつう」になり、より気軽にいろいろな表現を試せる可能性が大きく拡がるわけです。今回はCMY+Oをベースに、ハイブリッドFM スクリーン「Fairdot2」も使い、「広色域」に「高精細」をプラス。より実験っぽくしてみました。

Kaleido Plusについて

東洋インキ株式会社は、RGB色域に迫る、広い色域再現の画期的なプロセスインキ「Kaleido」ブランドの新ソリューション「Kaleido Plus」を準備中です。正式リリースの際にはあらためて誌面でお知らせします。

Kaleido Plus・CMY+Oカラーチャート

Kaleido 3C

Kaleido 3Cプロファイルで新たな表現を目指す」の記事で実験した、CMYKのみできちんとカラーを表現するソリューションです。通常のインキは、CMYが100%となると、それまで赤みがかっていたグレースケールが突然強い緑がかった黒になることがあります。また、赤黒い黒に見えることもあります。つまりCMYのみでは安定させるのが難しいのですが、KaleidoインキはCMY三色が100%でも色味がブレにくく、しっかりと濃い黒を表現できます。このため通常の4色オフセット印刷機で、余った黒を銀インキなどに置き換えてCMYカラーを乗せ、メタリックカラーを表現の一部に使うことができました。

Illustration:hamko http://hamfactory.net/
Illustration:hamko http://hamfactory.net/

自由度の高い広色域・Kaleido Plus

Kaleido Plusに組み合わせる色は「Kaleido Orange」「Kaleido Green」の2色 で、両方とも蛍光色ではないため印刷しやすくPhotoshopなどでシミュレーションしやすいものになっています。

Kaleido Plusを4色オフセット印刷機で使う場合は、K-C-M-Yのユニットに対して、[O(オレンジ)またはG(グリーン)]-C-M-YのKaleidoインキを入れて印刷します。本記事は今回、オレンジを選択し、CMY+Oで印刷しています。比較しなければわからない程度ですが、Kがないためにシャドウが浅くなり、濃度幅が減りますが、オレンジやグリーンといった二次色(二つの基本色をかけあわせないと出ない色)の多い写真などでは、元々Kaleidoが持つ青の鮮やかさと相まって非常に美しいトーンを再現できました。

6色機を使えば、KCMYOGのKaleido Plusのフルスペックで色域を拡張でき、さらに高品質な印刷が可能です。このようにKaleido Plusは、機械やカラーの選択の自由度が高く導入しやすい、私たちユーザにとっても楽しみなソリューションと言えます。

4色機での印刷

  • CMY+O(オレンジ)
  • CMY+G(グリーン)

いずれかのパターンになります。一般的な印刷機でも採用がしやすい組み合わせです。

5~6色機での印刷

  • CMYK+O(オレンジ)
  • CMYK+G(グリーン)
  • CMYK+O+G

いずれかの組み合わせが可能になります。
コントロールも難しくなりますが、CMYK+O+Gではもっともあざやかに表現できるようになります。

Photoshopでのハンドリング

本記事の実験のため、Kaleido Plus ICCプロファイルが提供されました。Photoshopの「編集」メニューから「プロファイル変換」を選び、「マルチチャンネル」から4C用、6C用やオレンジ、グリーンなどを選んでプロファイル変換します。4C用では、空のK版を持ったCMYKにOrange版が追加されます。InDesignやIllustratorなどでハンドリングをよくしたい場合は、Blackチャンネルを削除してチャンネル分解&統合でCMYK画像として扱ってもいいでしょう。カラーのシミュレーションは破綻しますが、普通のCMYKのファイルになり、印刷側でK版をオレンジに置き換えて印刷するだけなので簡単です(本記事のレイアウトデータもこの方法で作られています)。

元画像と、6C分解したチャンネルパネルの様子。
トーンのつながりは滑らかです

左:CMY+Oで分解した画像のチャンネル表示。Kにはなにも含まれていません
右:OをKに移し、通常のCMYKファイルとして扱えるようにしたもの。ただし、下の写真のように、Photoshop上でのシミュレーションはできなくなります

Photoshopでは、「編集」→「プロファイル変換」から、「詳細」を選ぶことで、マルチチャンネルのプロファイルを使った変換を行なうことができます。

色域比較

Japan Color 2001 Coatedと、Kaleido Plusの比較です。Kaleido Plusの4Cでは、濃度の幅が少し減ることがわかります。しかし鮮やかな色の表現範囲はかなり拡がっています。

Kaleido Plus カラープロファイルによる分解

スペクトルをKaleido Plus(3C+Orange)プロファイルを使って分解したもの(上)とそのうち、Orange部分のみを表示したもの(下)。赤系をかなり積極的にオレンジに置き換え、あざやかな発色にしています。

※この内容は、『+DESIGNING 』2016年9月29日発売 (vol.42)に掲載されています。
http://www.plus-designing.jp/pd/pd42/pd42.html

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10オレンジ&グリーンで色域を拡張新しいソリューションKaleido Plus

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09広色域インキKaleido&高精細ハイブリッドスクリーンFairdot2

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08Kaleido 3C+グリーンでさらにあざやかな色表現を

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