カラーユニバーサルデザイン

カラーユニバーサルデザイン
色の見え方には、個人差がある事をご存じでしょうか?国内には、約300万人にも上る「色弱」の人がおり、その識別に不便さを感じているといわれています。
「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」は、そんな「色のバリア」をなくし、誰にでも優しく、理解しやすい色の見え方を推奨する概念です。

カラーユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインとは、身体能力の違いや年齢、性別、国籍などに関わらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように考えられたデザインです。
その中で「色の見え方」に着目したものがカラーユニバーサルデザインで、多様な色覚の方にとって見やすいデザインを実現し、全ての人に情報が正確に伝わることを目指しています。

あらゆる業界に広がりを見せるカラーユニバーサルデザイン

カラーユニバーサルデザインは、あらゆる業界に広がりを見せています。自治体では、カラーユニバーサルデザインのガイドラインを策定し、誰にでも識別できる印刷物や案内標識などの普及に取り組むところが増えています。また、印刷業界をはじめとして家電メーカー、食品メーカー、玩具メーカー、鉄道事業者など、さまざまな形でカラーユニバーサルデザインに取り組んでいます。

業界別カラーユニバーサルデザインの取り組み例
業界・分野 取り組み例
行政・自治体 パンフレット、案内標識、ハザードマップ
家電・事務機器 スイッチ、各種ランプ、リモコン、操作パネル
医療・食品・飲料 パッケージデザイン、注意書き、薬剤やボトル飲料のラベル・シール表示
交通・鉄道 サイン(案内標識)、路線図
印刷・広告 印刷物、Webデザイン、ダイレクトメール
建築 契約書、カタログ、店舗内サイン
病院 院内案内サイン

見え方の違いで困っている人がいます

視細胞の違いによる見え方の違い(色弱者)

人の目には色の情報を感じる錐体があります。3種類の錐体を持つ色覚グループ(3色覚–Common型:C型)が多数派を占めますが、一部の錐体を持たないか、もしくは分光感度がずれることで、C型とは異なる色の見え方をしています。国内には、約300万人にも上る色弱の人がおり、その識別に不便さを感じているといわれています。
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加齢による見え方の違い(老人性白内障)

老人性白内障は40歳代から症状が出はじめ、80歳以上ではほぼ100%の方が発症します。水晶体が濁ることで、視力が低下し霞んで見える、明るいところへ出ると光が散乱して見えにくいといった症状が現れます(見え方には個人差があります)。
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artienceグループのソリューション

Udingマーク
artienceグループのカラーマネジメントソリューションは、1997年、ニューラルネットワークを活用した、多様な出力デバイス間での正確な色再現を実現した画像色変換技術「T-Color(ティーカラー)™」に始まります。2004年には、本技術を応用展開したカラーユニバーサルデザイン支援ツール「UDing™」シリーズを発表。シリーズ累計で約15,000本を配布し、今日に至るカラーユニバーサルデザインの普及に貢献いたしました。2018年には白内障による見づらさへ対応しカラーマネジメントソリューション「Chiarossier®」の提供を開始しました。
現在では、印刷インキのトップメーカーとして培ってきた色彩技術や各種特色データなどの色彩資産を統合し、“誰にでもやさしい色彩″の提供を目指す、カラーマネジメントソリューションLioatlas®を提供しています。
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NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)は、社会を人の色覚の多様性に対応、改善してゆくことで「人にやさしい社会づくり」をめざして2004年に設立したNPO法人です。CUD検証・認証マーク発行や、CUDや色覚に関する資料提供等を通じた啓発活動などを進めています。 東洋インキ株式会社は、CUDOの活動を協賛しています。

カラーユニバーサルデザイン機構ロゴ