草間 彌生

アーティスト・クリエイターが彩る色彩の世界

日本の美術を代表する草間彌生さんの〈色〉に対する思いとは?

今回のインタビューテーマは、『Design&Color』です。

現代美術家、写真家、映画監督、プロダクトデザイナーやファッションデザイナーなど、直接的にデザインの中で<色>を表現している人達。
アートディレクターやクリエイティブディレクターのような、時代性の中で<色>を見ている人たち。様々な立ち位置の クリエイター、そして頭角を表しつつある新進気鋭のアーティストまで、色のパイオニアである東洋インキが、<色>に対する考えやこだわりを聞いてお伝えします。

記念すべき第1回目は、水玉模様の作品で知られる現代美術家の草間彌生さん。
日本の美術を代表する草間さんの<色>に対する思いとは?

子どもの頃にいちばん最初に認識した色、もしくは好きになった色は何ですか?

どの色もみんな好き。特に赤とか空の色とかが好きです。

草間さんの表現にとって、「色」はどのような可能性を与えてくれましたか?

色はすべてに必要です。一つひとつ上げられないほど、色を使って絵を描いたり彫刻を作ったりしています。

草間さんの代表作品のひとつである水玉=ドット(.)といえば、ある意味インターネットのアドレスで日々使われているものですね。インターネットを介してやってみたいこと、またはハプニングはありますか?

私の水玉は強烈で自由な発想です。だから、すでに様々なメディアに多大な貢献をしています。

小説家としても多くの著書を残されていますが、「言葉」や「評論」もアートのひとつだと考えますか?

たくさんの小説と詩を世界に発表しています。もちろん、表現としてもアートのひとつです。

では、ルイ・ヴィトン、あるいはマーク・ジェイコブスとのコラボレーションはいかがでしたか?
ルイ・ヴィトンは過去に村上隆さんも起用していますし、老舗メゾンながらアートに対して寛容なイメージがあります。

あの仕事によって、世界中の人々が私の作品や生き様について興味を持ち、感動してくれたことが素晴らしかった。

草間さんが今もっともエネルギーに溢れていると思う都市はどこですか?

どの土地であってもエネルギーがあり、私は芸術家としてエネルギーを生み出しています。

ハープ&ドロシー夫妻の夫、ハーバート・ヴォーゲルさんが先日亡くなってしまいました。
彼らはその先見の明で、富裕層でなくともアートがコレクションできることを証明しましたが、草間さんはアート作品に対する所有欲はあるのでしょうか?

私が過去に描いた作品は大切に取ってあります。

でも、かつて1,500個のミラーボールを庭に敷き詰めた作品を発表した時は、1個ずつ「売り渡す」までがコンセプトだったと聞きました。

1966年のヴェネツィア・ビエンナーレですね。1,500個のミラーボールからなる『ナルシス・ガーデン』をゲリラ出展した際にミラーボールを販売したら、当局より注意を受けてしまいました。

これまでも「色」を使って様々な作品を残してきましたが、今後やってみたいことは何ですか?

私は芸術で多くの表現をし、モノクロームの絵もたくさん描いていますが、死ぬまで多くの色を使い、芸術作品の制作を続けていきます。

ありがとうございました。


プロフィール

草間 彌生 / 彫刻家、画家、小説家

www.yayoi-kusama.jp

絵画の画面や彫刻の表面のみならず、見る者の視界を覆い尽くさんばかりの水玉のモチーフを使うことが特徴。合わせ鏡を用いて光やオブジェを無限に広がるように見せるインスタレーションや、男根状のオブジェを日用品などに張り付ける立体作品も制作している。またファッションデザインや小説執筆などの活動も行う。